This Light I See


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何も感じず抱きしめられるんだよ・・・・・・・・・






俺は弱い。根は心細くて死にそうだったくらい孤独死しそうなくらい辛くて、もう死にたかったくらい弱い。
だけど、お前がいてくれたから生きられている。それは今でも昔でも感じていた事。だから俺を変えてくれた桃には感謝してもしきれない。
だから、俺はその夜桃に手当してもらった腕をさすりながら、天に向かって呟いた。


「守りたいものがある」


そのためには、どんな苦難も乗り越えてやる


「何よりも大切な者がいる」


手段は選んでいられない


「どうか、俺に・・・・・・そんな力を下さい・・・」


目が潤んでいて星が見えない。今日は快晴で、無数の星が空を埋めていた。呟いている間に空を駆ける一筋の光が、霞む目に映った気がした。
俺の弱い意志が、桃のおかげで強い意思へと変わった。どんな者より守りたい、と感じているし、今後も桃以上守りたい者は見つからないだろうと思う。その想いは強く、もう一生曲がらないと夜の闇へと叫ぶ。






ひょっとしてお前は、俺にとっての “光” なのかもしれない。
俺に正しい道を教えてくれる光。それを辿れば明るい “未来” を拝めそうな予感がする。だけど俺は根性なしだし自己中だし、教えてくれた通り歩めないかもしれない。その時は目を合わせて、正しい道をしっかり教えてくれ。

お前は俺 “だけ” の光。
だからお前をまた孤独のどん底に落としてしまいそうで怖い。だけど、お前にとって俺がかけがえのない存在になれば、お前は二度と孤独にはならないから、そうお前が思ったら、思い切り抱きしめてくれないか?そうすれば俺も、お前も、孤独を味わう事は二度と訪れなくなるから・・・・・・。






「どうしても強くなりたいか」


あぁ


「どうしても守りたいのか」


頼む


「自分の命よりも大切か」


当たり前だ


「ならば、私の命も、そなたにさずけよう。我が名は、氷輪丸」







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