氷のジュエル

照りつける世界よ終わってくれ

俺は暑いのだけは駄目なんだ

その思いは消えない


氷を扱う者として 夏の暑さは苦手だ

早く冬が来ないかと毎年望む

それがどんなに寂しい願いでも


記憶には同じ氷使いがいたはず

そいつも同じ気持ちを抱いている

そんな気がして会いに行く


そいつは嫌そうな顔をし頷く

同じ気持ちの持ち主見つけた

暑さを飛ばそう、二人で誓う




夏の日差しすぐ消えて

俺の手により暗雲立ち込め

天候変えて降り始める


これを望んだのは俺とお前

暑さ嫌いにはとっておきの

季節が舞い降りた


手を差し出せば綺麗な結晶

手の上で溶けてしまうが

これが俺達の好きな季節


綺麗な季節だと俺は思う

氷のジュエル美しく素敵で

君と二人空を見上げて




みんな迷惑してる、思ってても

やっぱ暑いのだけは苦手なんだ

俺の顔に免じて許せよ


今だけはこの寒さ忘れたくない

このあと仕事の山さぼりは嫌だ

早く終わらせたい、寒さを忘れず


いつまでも観ていたい雪景色

君と二人眺めた空模様

俺たちには太陽より似合う気がして


涼しい季節が来ないかと待ち焦がれ

思い焦がれ、天候は変わっていく

もう別れの時が来たってか


さようなら、また会おう

暑い季節が終わったら

冬になったら長話

氷のジュエル見つめて


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