切ってはいけないソレ


身体中にまとわりつく

どうしてその存在に気づけなかったんだろう

身近すぎて気づけなかったのだろう

こんなにも近い存在だったのに

無視出来ないほどなのにどうしてだろう

こんなに必要だとは思わなかった



まとわりついているソレは

大切で大切で手離せない

そんなはずなのに未熟な俺は

目をそらしてソレだと気づかないフリして

ソレじゃないものだと勘違いしたフリして、もがく、もがく



切っても切れない縁がある

切ってはいけない縁もある

切らねばならない縁がある

切ろうと思えない縁もある

まとわりつくソレは切ってはいけないんだと思って

向こうからほどけてくれるのを待っていた




ごめん、と言う風にほどけたソレは

手離してはいけないもの

離れていくソレをつかんで

自分のもとへと連れ戻した



後書き

ここでいう”ソレ”とは、紅い糸のこと。
なんか脳内ショート寸前、みたいな?何故書き始めたのか忘れちゃったよ^^;(ブログ掲載5/12)


UPDATE:2007.06.02


イトラコナゾール