オレンジ色の光


オレンジ色の光が照らし生み出されたもう一人の自分は

私に向かって癒そうな顔して言うんだ

素直になれって そうすれば幸せになれるとも



私には好きな人がいる きっとそいつと離せるようになれって

そうもう一人の自分は言おうとしてたのかな

しばらくして消え去ってしまったから最後まで聞けなかった


きっとそうだと信じて挨拶してみた

すると彼は一瞬戸惑った後とびきりの笑顔で返してくれた

きっとこういうことだったんだよ 疲れも吹き飛んだ気がしたよ



数日後またオレンジ色の光によってもう一人の自分が姿を見せた

もう一度勇気を与えに来てくれたんだ

やればできるじゃん、頑張れよ



ある日また声をかけると彼はまた戸惑って

そしてすぐ真面目な顔をして尋ねてきた

「俺の事どう思ってる?」


私は迷わず「二文字の言葉だよ」って告げた

彼はまた笑顔で「俺もだよ、ありがと」って言ってくれた


今は明るいオレンジ色の光も真っ赤に染まって

私たちの頬も染め上げた

もう一組の私たちが浮かび上がってこちらを向いて微笑んでいた



後書き

歯医者へ行く途中、綺麗な夕焼けが見えて、気分転換、と言う意味で歩いて行っていたので作っていた(笑)
そしたら何気に良さそうだったから、帰宅後すぐ紙に書きました。
ちなみに、もう一人の自分、とかは影の事です。(ブログ掲載5/15)


UPDATE:2007.06.02


モテル男の特徴