凍えるような 夜風が 俺の頬 撫でている
白い息 寒さを 際立たせる
弟と楽しく過ごしたあの日々は もう俺の元にはない
あの日から 虚しい生活
切なさが この心 傷つける
右手では 寒ささえ 感じない
失った 温もりを 忘れない
あの日から ずっとアイツの顔は消えはしない
悲しみを 振り払い 差し出された 手を引いて
その人の 後ろを ついて行く
名を聞くと 弟と同じ名前だった
弟が成長すれば 恐らくこんな感じだろう
「一緒に暮らしても良いですか?」
その時 不意に出た 発言
その人は こころよく 受け入れて
その日から 二人の楽しい日々が 始まって行った
アイツ以外 俺の心 癒せる
奴なんか 居るはずがないのに
だけれども この人は アイツの
面影があるから やっていけると 思い生きて行く