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自然の法則
あの夏以来、植木はよく、木を見たり空を見上げたりする事が多くなった。
あの夏の出来事、それはあまり信じられない話である。
植木は火国中学に通う、1年生。見た目は何処にでもいるような、生意気そうな顔をした男子生徒。しかし、行動は至って普通以下。なぜなら、小さい子の三輪車に引かれたりしているからである。
ある日、植木のクラスメイトである森あいは、とんでもないものを見た。
それは、テスト中。終わった人から教室を出ていく、というテストで、あまり頭のよくなかった森はみんなが出て行ってもまだ教室に残されていた。森だけではなく、もう一人。
そう、それは植木耕助。
植木は頭が良いが、最後まで確認をしていて、まだ残っている。それを見た森は、少し嫌みを感じた。
植木は消しゴムのかすを集め、何をするのかと不思議で見ていた森は、植木の手の中が光ったのを見た。植木が手を開くと、そこにはゴミのかすではなく、木がニョキニョキ生えてきた。
それを見た森は、担任の小林先生、通称コバセンと共に植木を監視するようになり、一日つきまとっていた。
すると、植木は公園に入って、そこらにちらばっている、「手のひらで覆えるサイズのゴミ」を握って木に変え、地面に植えた。植木は地球の自然を守る為にやってきた宇宙人だとその時森は感じた。
しかし、その能力、「ゴミを木に変える能力」はコバセンに授かったもので、もしその能力で他人を傷つけると、植木の才能、「才」が一つずつ無くなり、最終的に「才」が無くなるとこの世から消滅してしまう事を知った森は、植木の「才」を守る為、植木と行動を共にする事にした。
それから数日後、コバセンは天界から選ばれた「神候補」である事が判明。そして、その神候補は全国で100人いると言う。その中から「神」の座をとれるのはたったの一人。それを決める為、神候補らが選んだ中学生によるバトルが始まった。もちろん植木も参加する事になった。コバセンの「正義」を貫く為に…。
そのバトルで勝った私達は元の世界に戻って来れた。でも、植木達の能力は無くなり、普通の生活が戻って来た。
「平和っていいわね、植木!」
「そうだな。」
「でもさ、あのバトルみたいな生活も、たまにはいいなって思わない?」
「そうだな。」
「ちょっと、植木聞いてる!?」
「そうだな。」
全然聞いてないじゃん、と森は植木の頭を叩いた。
「植木!最近あんたどうしたの?空なんか眺めちゃって。」
「自然が・・・壊されている・・・・・・・・・」
植木は、日々続いていく自然破壊について考え込んでいた。今のご時世、人が増えて行くせいか、自然物が壊され、そこに高層ビルなどが建てられている。
こんなので本当にいいのだろうか?
「なぁ、またコバセンに能力もらえねぇかな?自然を作り出す為に。ゴミがなくなり木が生えて。それで俺達人間は呼吸して生きる事が出来るんだ。俺には、あの能力は今後のこの世界の為に役立つと思うんだよ。」
「じゃあさ、明日学校でコバセンに聞いてみようよ。また能力くれないかって。」
「そうだな。」
人間は自然の力なしで生きる事など不可能だ。生きる為には、自然が作り出す酸素とかが必要である。その自然をまた、作り出せるのは、自然の土だけだ。でも、この世界の何処かにいる、この男は、ゴミから自然を作り出す、エコ活動をしながら生きている。みんなが安心して生き抜けるように、と・・・。
後書き
えーと、鋼が混じってしまいました・・・。最後の方とか・・・。でもまぁ、ちょ〜っとシリアスっぽいかなぁ?
え?わからない?すいません・・・。まだまだ私も修行が足りないんですね・・・。頑張ります。
でも、この小説から自然の大切さとか伝わればいいかなぁと今後の地球の課題みたいなテーマにしてみました。
植木って、結構自然の大切さとか伝えてくれる漫画だと私は思います。これからも植木から自然について考えてみたいと思います。
UPDATE:2006.04.22