お世話になってます

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翌日、12月20日、朝10時。

「こんにちわー」
「あら、ルキア。買ってきたのね?いいわよ、上がって」

執務室までまた腕を引っ張られるが、今度は抵抗しない。今回は覚悟が決まっているから。

「隊長、ルキアが会いに来ましたーーー」
「朽木が?」

失礼します、とルキアは一礼して執務室に足を踏み入れる。昨日は無理矢理入れられたこの執務室だが、今度は自分の意思で入れた。

「あの・・・お誕生日おめでとうございます、日番谷隊長・・・。それでお渡ししたいものがありまして・・・・・・」
「何もいらないって言っただろ?」

はぁ、と溜息をつきつつも、こちらに視線を移してくれたあたり、少しは気があるようだ。隊長も誕生日の日に仕事で大変であろう。その大変な時間を、自分の贈り物で少し楽にさせられたら、と机の上に箱を置いた。

「開けてもいいのか?」
「あ、はい」

箱を手に取り、リボンを解き、包装紙を丁寧に取って開けるとそこには、リボンと包装紙に相反する色の地味な箱が出てきた。
何だろう、とその箱の蓋を開け、そこから出てきたのは・・・・・・

「湯のみ・・・・・・?」
「昨日お伺いした時、割れてしまったと聞いたので。この湯のみで熱いお茶を飲んで、少しでも気分が楽になれば、と思い・・・・・・」
「・・・サンキュー・・・・・・な」

照れ臭そうに言う日番谷に優しく微笑んでしまったルキアであった。

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