飛び込み禁止
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「・・・・・・・・・」
「気づいたか?」
目を開けると、ルキアは毛布をかけられ、ベッドの上に寝かされていた。一体、何があったのだろうか、そう思いながら日番谷を見つめると、何を聞きたいのか察したのか、日番谷はゆっくり答えてくれた。
「あの後さ、お前が突然俺の腕の中に埋まってきてさ。何かと思ったらすっげぇ冷や汗だったぜ?貧血じゃねぇか?」
さらり、と答える当たり、全然気にしていないようなので安心した。しかし、ここまでどうやって運んでくれたというのだ?まさか・・・な。
「にしても、朽木、お前ちゃんと飯くってんのか?」
「え・・・?」
「いや、あまりにも軽かったからさ」
えーーーーーーーー!!!?まさか、ここまで本当に運んできてくれたのですか、という言葉が驚きのあまり声として出なかった。
「驚きすぎだぞ?」
「ど、どうやって運んで・・・下さったのですか?隊長・・・・・・」
まだ落ち着いた心を押さえ込み、ルキアは一番気になる事を訊いた。
別に、普通に、と答えるが、普通の運び方とは何なのだ?人を運ぶには色々あるそう曖昧に答えられては本当の抱え方がわからない。もし、あの時恋次に抱えてもらった風にしてくれていたのだとしたら、なんという恥さらしだろう。絶対に嫌われる、とルキアは肩を落とした。
「茶ぁでも飲むか?」
「あ、はい・・・」
とりあえず日番谷と少しでも離れないと今は心臓が破裂しそうだ。日番谷がお茶を入れに行っている間、一生懸命深呼吸をして爆発数秒前だった心臓を落ち着かせた。
―日番谷隊長は私をからかっているのだろうか―
氷雪系どうしとして仲良くでもなりたい気持ちがあるのだが、どうしても「好き」という感情の前では、仲良く会話を弾ませる事が出来ないらしい。
片思いなら片思いらしく、遠くから見ているだけにしていればよかった、と今頃後悔しても書類を渡しに行けと言われては逆らう事が出来ないから仕方ない。
―そういえば、松本副隊長はどうしたのだろう?日番谷隊長、凄い喧騒だったなぁ―
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