星に願いを
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その頃日番谷は十番隊にて短冊に何の願い事を書くか、という新たな手強い仕事とご対面していた。
「隊長、そのくらいで悩まないで下さいよ・・・」
また空気が重い十番隊執務室でお茶をすすりながら松本が溜息を吐き出す。
それに引き換え日番谷は眉間のしわを増やして短冊を睨んでいた。
「だから、雛森に今度こそこくh」
「言うなっ!!!」
顔を真っ赤にして松本に怒鳴るが、そんな事言われても、と松本は肩をすくめる。
「じゃあ身長伸ばしたいとか・・・」
「・・・!」
今度は言葉に出来なくて松本を睨みつける。気にしてることを言うな、と視線で言うが松本はそれを手で払いのける。
「まったく、そのどっちにしようか迷ってるくせに私に当たらないで下さいよ」
日番谷はそこまでばれていた事に驚いて視線を送るのを止めて筆を短冊に走らせた。
何を書いたかなど松本には見える筈はなく、無言で短冊に願いを書いて外へと飛び出した。
残された松本は、後でこっそり日番谷の書いた願いを見に行くことにして仕事を再開した。
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