星に願いを

8/9


松本は笹の下から離れて着替えの為に部屋へと戻った。

「早く着替えないと。みんなに置いてかれちゃう」

着物に着替えて、松本は急いで恋次たちが待っている待ち合わせ場所へと向かった。


「お待たせ、恋次!吉良!」

同じ副隊長同士で花火を観ることにしていた。

「あと数分ですね」
「そうねぇ、すごい楽しみだわw」

向かう場所はもちろん日番谷の霊圧の感じる場所である。恋次とイヅルは松本があの場所へ向かっている事を感づいた。

「なぁ、そっち日番谷隊長の霊圧を感じるんだが・・・」
「もちろんwなんてったって隊長、今日遂にやるらしいんだもの♪」
「「は?」」
「隊長の短冊にね・・・」

松本はそこで数秒止まり、恋次と吉良にだけ聞こえるように囁く。

「ま、まじっすか!?」

恋次が驚きの声を上げているのを気にもせず、ニコヤカに松本はまた日番谷の霊圧の方向へと一直線に走り出す。もうすぐで丘の上だ。



「あと少しだ・・・そろそろ立つか」
「そうだね・・・っキャッ!!」

雛森は着物の裾に足が引っかかり、前につんのめりそうになるが、日番谷は即座に手を伸ばす。

「ありがとう、日番谷君」
「いや・・・その、言いたい事があるんだ」


戻る
次へ
小説メニューに戻る