一心不乱な思い

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松本は俺を執務室から追い出すと、ドアを閉めてしまった。
俺は気づいていた。机の上にはまだ、俺の仕事の分が残っている事。終わっている、などまっかな嘘。じゃあ、なんで嘘をついてまで俺を外に・・・。

まさかっ!・・・・・・・・・ふっサンキュー、松本。気づいてたんだな、俺が何に悩んでいるのか。


「松本ー!サンキューな、散歩してくる!!」


良い副官を持てて、俺は嬉しかった。自分を理解してくれているのが何よりだ。
松本に礼を言って、俺は十番隊を出て、今度こそ、五番隊へと一直線・・・の筈だった。



「日番谷隊長!」
「あぁ!?なんでてめぇが・・・」
「いや〜、お菓子のお裾分けをしよう思ってさぁ。」


出会ってしまったのは、十三番隊の名前通り浮かれた隊長だ。一番会いたくないのに・・・。


「そんな顔しないでくれよ、ほら、冬獅郎の大好きなタケノコの里だよ☆」
「別に好きじゃねぇ!!」
「そんな事言うなよ。雛森君と分けて食べなさい。」
「・・・え?」
「これから行く所なんだろ?顔に書いてある。」
「なっ!!」


何故、この人も分かるんだ、俺の心が・・・。そんなに俺は、わかりやすいのだろうか?隠しきれていないっていうのか!?
とりあえず浮竹を振り切る為、手渡されたお菓子を受け取り、俺は五番隊へ急いだ。


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